沢歩き・沢登り・低山マイナールートの急斜面に使える

本来アイスクライミング向けのアックスなのですが、低山の沢登りや、川の遡行時に小さい滝の横、砂防ダムを乗り越える際の崩れやすい急斜面の手がかりに大変重宝しています。

当初は氷壁とまでは行かずとも雪山の急な斜面のダガーポジション用くらいに思って購入しましたが、昨年はなかなか雪がない年であったため、思いつきで六甲山のマイナールートに持ち出して使ってみたら思いの外取り回しが良く、ブーメランのようなベントシャフトなので手が汚れないなどとても便利でした。マイナールートにはつきものの藪漕ぎでは、枯れた枝やツタをはらうとかにも非常に役に立ちます。スピッツェが鋭利なので、沢の石に突いても滑りづらいです。

ここまで思い切った使い方ができるのは、前のオーナーがかなり使い込んでらっしゃって、傷や塗装ハゲなどそれなりに歴史を感じる風格を醸し出していたことが大きいかなと思います。このランクであっても強度は全然問題ないと感じましたが、念のため全体重をピックに預けるような使い方はしておりません。あくまで補助的に、いくらかの力を分散する・手がかりに乏しい地点の簡易の手がかりという感じです。

同じような沢登りや低山のマイナールート用にちょうどいいものをお探しの方がいたら、本来の使い方とは逸脱していますが、こちらのようにユーズドで使い込まれたアックスを手に取られるのをお勧めします。