
日に日に緑濃くなる5月の終わり、また渓へ。
夜明け前にはまだ霧雨が降っていて朝から薄曇りの空の下でしたが、新緑の中を爽やかに吹く風を感じながら踏み跡を辿ります。
突然、すぐ近くで鳴り響いたヤマドリの母衣打ちに緊張してあたりを見回すも姿は見えず。しばらく進むとまた近くでドドドドドッドドドドドドドド…!でもやはり見つけることはできませんでした。向こうからは見えているはずなのに。
斜面の崩落箇所を慎重に越えて入渓、谷間にはまだしっかりと残雪が残っていました。
スノーブリッジをいくつも越えながら遡行しますが、魚影はいまいち薄く、行く先に立ちはだかる雪の塊はどんどん大きくなります。
水温を測ると6度程、立ち止まると急に感じる水の冷たさと、残雪からもしんしんと冷気が伝わってきて、仲間の竿のトラブルもあり、遡行はここで断念。


帰り路では残雪の下からやっと顔を出したフキノトウや、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、コシアブラなどを見つけながら。イカリソウ、エンレイソウ、キクザキイチゲにフタリシズカ、あちこちで可憐な花をつけていて、暫しの春山ハイキングです。


しばらく下りてから、綺麗な滑床が続いているはずの別の渓へ入りましたが、いたるところで山肌や小さな沢筋からの崩落があり、渓相はずいぶんと変わってしまっている様子でした。


今日会えたのは、
足元を走った影を見つけてすかさず逃げ込んだ岩の隙間をガサしたらまんまとネットに入ってしまったチビ岩魚!笑
最後に寄り道した里の近くの秘密の?池で堰堤の上から釣り上げた尺岩魚でした。

スタッフたなか