中古アウトドア用品・中古登山用品 買取・販売専門店 : maunga (マウンガ)

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古物許可証【第308801207481号/東京都公安委員会】

やっと東の空が白んでくるころ、奥只見の森はまだ暗闇の中。
薮を掻いて、巨大な倒木をいくつも越え、微かな音、声、ニオイ、森にはいろんな気配が満ちていて、緊張しながら足を踏み入れる。
ふと、背後の森から聞きなれない声が近づいてきて、私達の頭上を通り過ぎ、右へ左へと蛇行しながらまた森の奥へと消えていった。暗くてまだ見えない声の主はアカショウビンだと友人が教えてくれた。

 

 

 
今年はもう7月も終わるというのに至るところに残る大きな雪渓。
その下から未だ次々に顔を出している山菜は山のみんなのご馳走で、まわりには動物達の痕跡もたくさんあった。
遡行した渓の魚影は濃く、羽虫に昆虫、大くて真っ赤なサワガニ、蛇に蛙に鳥、生き物達の生命感に溢れてた。
いちいち見惚れてしまうようなブナの大木の森を歩いて、見上げた空に大きく羽を広げていたのはもしかしたらイヌワシだったんじゃないかなんて…

 

 

 
9月の終わりの秩父の苔深く鬱蒼とした渓。
夏の灼熱の暑さに疲れてしまった広葉樹の葉がハラハラ舞う中、ぽとんっ、と木の上から落ちてきた真っ赤なヤマカガシは何故か果敢に垂直壁の登攀に挑む!と思えば足元には何度ちょっかいを出してもいつまでも眠たそうなヒキガエル。。。

そんな渓での時を思い出しながら。
もっと時間をかけて、渓を詰め上げ山の尾根を越えて歩く、そんな山釣り旅がしたい。
なんて暮れゆく秋の空を見ながら思ってます。

スタッフたなか

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